防衛大学校は幹部自衛官を養成する防衛省管轄の施設機関です。

その大学校の学生寮(横須賀市)で起きた暴行事件のをめぐり、
被害者で福岡県内に住む20代の元男子学生の原告が
2016年3月18日、「上級生らから執拗な暴行、傷害を受け、学校側も適切な対応を怠った」として、
国と上級生ら8名に慰謝料を求める訴訟を起こしています。

私は2017年に原告のお母さんと出会い、
この事件の卑劣な暴行・傷害・精神的苦痛の内容を知り衝撃を受けました。
今も苦しんでいる原告のような青年を未来に増やしたくないという思いから、
より多くの方に知って頂きたくここで情報発信しようと思いました。

事件の概要

原告は2013年春に防衛大学校に入校。全寮制である学生寮に入寮。
部屋はすべて先輩と同室である。
入校直後から「指導」と称して殴るけるなどの暴行を受ける。
 また、「粗相ポイント制」の制裁もあり、風俗店での性行為の強要などが部屋の1年6名に行われていた。
原告はこれを拒んだ事により、体にアルコールをかけられ、
火を放たれたうえ、それらを動画に撮られて笑われていた。
また、体に火を放たれた被害者は、2014年度の調査によると、わかっているだけで144名である。
「飛ばし」というロッカーやベッド、机周りを荒らし、時間を剥奪する精神的な嫌がらせも執拗に受けた。
 これらの行為により、精神的に追い込まれ、福岡に一時帰療。その後は遺影のように加工した原告の顔写真や
724個に及ぶ不快なスタンプをSNS「LINE」にて送りつけてきた。

防大の教官に関してはこれらの行為を認識しつつ、救済処置を取らなかったとして「安全配慮義務違反」を主張。
原告は体調を崩し、2014年8月から休学し、2015年3月に退校を余儀なくされた。